覇権争いの不自由さ

キュレーションメディアやデータ保存ビジネス増えているが、どこも代わり映えしないと言うのが正直な感想だ。
そんな中、FACEBOOKが自社サービスに閉じた世界で囲い込み戦略を強化した事は注目している。

米Facebookが“後で読む”機能を追加へ、アイテムを分類して保存可能

元来、FACEBOOKは囲い込みがキツいサービスと言える。SNSは情報の統合と共通のUI体験による経験値の蓄積=ユーザーにとる自己最適化が重要になるので、囲い込みは当然必要だ。

さて、今回は「後で読む」の話だ。
確かにこれまでもニーズがあったと想定される機能で、さほど大した機能でもない。

が、FACEBOOK内に閉じた情報の集積能力をプラットフォームとして有した事に価値がある。これまでのFACEBOOKは情報が流れてしまいやすく、瞬間瞬間での対応力を要求された。結果、ユーザーのFACEBOOK依存度を高めてきた。しかし、一般化が進み流れる情報量が個人の処理力の限界を超えた今となっては、よりうまく情報と接触し続ける事、FACEBOOKへの再帰性を高める事の重要度が増すだろう。
そう見ると FACEBOOKの覇権争いにとって 大きな一手と見受けられる。

前述の通り、さまざまな角度から興味を持った人々がコンテンツを拡大し、もはや飽和状態に近い。FACEBOOK上での課題はこの機能で一挙解決、、、といきたいところだが、そうは問屋がおろさない。

Pocketなどのツールがある中、Facebook単独で「後で読む」機能が登場しても、結局分散化が進みコンテンツの価値は高まりにくい。あくまでもFACEBOOKはそのプラットフォーム内での機能しか提供しないからだ。
各サービスとの経験の断絶をなくし、連携で相互価値を高めることが必要だろう。もちろん、Pocketと同様の機能に昇華し、外からFACEBOOKに保存出来るようにしてしまう手もあるが、FACEBOOKも国内ではLINE、米国ではWhat’s Appなどが台頭し、相対的な影響力が低下しているし、今後も影響力の分散が想定される。
このフェーズでは、他のサービスの経験価値高めると他のサービスを一部とみなし、単機能の利便性をもったベンダーとの連携を強める事が必要だろう。

また、FACEBOOKほどのブランドでみサービス投入時が最大の投資機会になりやすい。使われなかった機能は、改善しても普及に多くのリソースが必要になる。覇権争いのために制約のあるプラットフォームを構築しても、世界は変わらない。

覇権争いは不自由だ。そして、大胆さは覇権争いする側にも必要だ。
1マーケターとしても今後のマーケティング活動でも注意していきたいと考える一幕となった。

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